人間の五感には、目からの視覚、耳からの聴覚、鼻からの嗅覚、舌からの味覚、皮膚からの触覚があります。目や耳、鼻などは器官と呼ぶもので、視覚や聴覚などは感覚と呼びます。視覚は物を見たり光を感じる動作、聴覚は音を聞いたり振動を感じる動作など、五感の器官により動作が異なります。センサーは人間の五感と同じ動作をするものがあり、人間の器官の一つでもある目の場合は、赤外線や集電、CCDやカメラなどの交換素子で賄うことができます。
人の皮膚は温度や圧力を感じ取ることができる器官で、交換素子としては温度や圧力などのセンサーが存在します。温度については温度計などがありますが、温度計も一つのセンサーであり人の皮膚と同じような役割を持たすことが可能です。ただし、人の皮膚は熱い冷たいなどの大まかな感覚であり、正確な温度を計測する場合は温度計が欠かせません。一般的な温度計測や制御などで使う場合には、電気信号に変換しやすい電気式のサーミスタや熱電対、測温抵抗体などの種類が使われるケースが多いようです。
温度計センサーの仕組みは種類により異なりますが、サーミスタなどの場合は温度変化により内部抵抗値が変化する、半導体の抵抗温度特性を利用しているセンサーです。温度変化時の抵抗値をデジタル信号に変換してマイクロコンピューターに送信、マイクロコンピュータはデジタル信号の値に応じて温度のコントロールを行うための信号を出力するなどの仕組みを持ちます。